開業してからすぐですから2003年からです。
仲間のFPがこういうものを使っているよと言われて紹介されたのが、FP名人でした。
それからずっと使用しています。
私は元々損保マンなんです。損保会社に就職して、その後代理店に勤務、12年間損保の仕事を務めたあと、自身で生損保代理店を立ち上げました。その当時、業界は規制緩和で、損保会社が生保を、生保会社が損保をやりだしたタイミングでした。
私も生命保険の勉強を始めたのですが、とある研修でたまたま必要保障額に関する話を聞いたんです。それまで生命保険というのは、人生何があるか分からない、人の命に値段はつけられないから出来るだけ高額な保険をかけた方がいい、という風な売り方をしていると感じていて、あまり良いイメージを持っていませんでした。
しかし、必要保障額というものが計算出来て、それに基づき保険設計をする。死亡保障もできれば、将来に対する生存リスクについても貯蓄ができると聞いて、これは素晴らしいなと一気に関心が高まりました。この時、これらの考え方の元にあるものがFP(ファイナンシャルプランニング)だと聞き、ここで初めてFP(ファイナンシャルプランナー)の存在を知りました。
その後も外資系生保のライフプラン、ライフプランナーというものに触れる機会があり、これもやはり考え方の元にFPというものがあって、コンサルティングをベースに提案、人生設計をしていると聞きました。これからは生損保の代理店業務だけでは物足りないと感じ、FPについて本格的に学び始めました。
2003年にCFP®を取得した段階で、あおばファイナンシャルプランナーズの看板を出しました。
開業して、ライフプランニングを行うのに初めて導入したソフトが、FP名人ということになります。
ライフプランを作成することによって、どこに問題点があるのか、量的なものなのか、質的なものなのか、そういったことを可視化することが出来ます。ご自身の今の生活や家計、今後の人生のことを正確に把握できているという方はまずいません。お客様でも自分の事が分かっていないのに、それを他人である私が分かるはずがない。分からないことに対しては、対策の立てようもないじゃないですか。
だから当社はFP名人を使ったライフプランレポートを最低でも2回出すことにしているんです。現在の状況に基づいた、たたき台の暫定版をまず作り、その後お話やご希望を伺いながら、修正版のライフプランレポートを作成していく、という流れにしています。ライフプランを共通言語というか、共有することが最も大事なことだと思うからです。ライフプランに関わるこうした部分には、非常に強くこだわりを持ってやっています。
あとは何か提案するにしても、適当になんとなくではない提案がしたい、お互い「なんでこれやったんだっけ?」ってわかんなくならないようにしたいんです。そのためにはやはりライフプランを作成し、生涯をシミュレーションすることが大事だと思っています。
お客様には後日アンケートをとっていますが、どのお客様にも高評価を頂けています。
老後関係の入力項目が充実していますよね。特に確定拠出年金の入力欄があるのは、とても良いと思っています。
ライフプランの作成について、後輩から相談されることがあります。
「倉田さん、毎回こんなに面倒くさいもの本当に作っているんですか?」って。(笑)
確かに毎回作るのは大変です。ですが的確な提案によりお客様の為になりますし、それによってお客様から信頼を得ることができます。
中には簡易的な作成ソフトを使いたがる人もいるのですが、簡易版の使用は勧めていません。細かすぎて作業効率が極端に悪くなっては勿論よくありませんが、入力項目が多い方が正確なシミュレーション結果がでます。FP名人ぐらい入力できるようなソフトじゃないと、使う意味がないと後輩たちには伝えています。